きれいな歯並びと正しい噛み合わせを得るのにもっともリスクなく治療するには、お子さんの時期からあごの成長をコントロールすることです。
お子さん矯正治療と大人の矯正治療のもっとも大きな違いは、この成長を利用できるか否かという点にあります。この時期は、あごを広げ歯と顎の大きさのバランスを整えたり、上顎と下顎の前後的なバランスを整えるのにとても有利です。
また、鼻の成長を助けたり、口元のバランスを良くするのにも非常に有利です。
確かにトータル的な治療期間は、その方が短くていいかもしれません。
しかし、顎の大きさや位置が決まってしまっており成長期のように骨も軟らかくないので結果的に歯を抜いて治療をすることになるでしょう。(全国平均でも大人の矯正治療の時に抜歯して治療する頻度は8割近くになります)
たとえば、口呼吸をしているお子さんで考えてみましょう。普段お口で呼吸してしまっていて鼻で呼吸していないのでお鼻を使っていないため鼻の成長は悪いのです。(矯正であごをひろげると鼻の気道も広がり鼻呼吸しやすくなるのです。)
つまり、矯正治療とは歯並びだけをきれいにするものではないのです。お子さんの矯正治療ではお顔の中で顎や鼻までを含めた顔面1/2を変化することができるのです。
(成長のコントロールはある程度は可能ですが100%できるわけではないので全ての人が理想的になるわけではありません)
お子さんにとって最も効果的な時期に治療を開始させるために、早期に精密検査を行うことをお勧め致します。
一人一人の歯並びや噛み合わせなどの症状によって治療に適した時期が異なります。
矯正治療の開始時期は前歯4本が出揃った時期』 という人も言ますが、正解ではありません。
もっと早く始めた方がいいひともたくさんいます。
開始時期は専門の先生に判断してもらいましょう。(アメリカの矯正学会でも日本矯正歯科学会でも7歳までに一度、診てもらうことを推奨しております)
注:できるだけ早期に開始したほうがいい場合は 骨格性の反対咬合や、交叉咬合、ひどい上顎前突の場合です。
(詳細は“良くない歯並びの分類”で具体的な例を挙げて説明します。)
私たちがお子様の矯正歯科治療を行う上で目標とするのは、一生自分の歯で噛む事の出来るきれいな歯並びになるようお手伝いする事です。そのためには、乳歯と永久歯の混在する混合歯列期から、患者様の口腔内管理を始め、症例によってはこの混合歯列期から矯正治療を開始する必要があると考えています。
きれいな歯並び、正しい噛み合わせになるように、早い時期からあごの成長を見守ることはとても大切です。お子さんの矯正治療は、まずはご相談ください。
歯並びや噛み合わせを治すには、長い治療期間を必要とします。その間、スタッフ一同、患者様と二人三脚となって矯正治療のゴールを目指します。専門医院ならではの確かな技術と細やかさで患者様に安心感を持って頂ける様に努めています。お子様も安心してお越しくださいませ。
お子さんの治療から開始しますと長い治療期間を必要とします。
院長はじめ、スタッフ一同、患者様と二人三脚となって矯正治療のゴールを目指します。