歯並びの種類について
悪い歯並びは、食事や会話、見た目などに支障をきたす場合があります。どのような影響が及ぶかは、歯並びの種類によって異なります。見た目に強いコンプレックスを感じて人前で笑えなくなっているような場合は、矯正治療の検討が必要でしょう。
当院では、精密検査によって不正咬合の種類と原因を突き止めたうえで、適切な治療法をご提案しております。診査や精密検査にはお時間をいただきますが、歯並びを正しく改善するには必要なことですので、ご理解とご協力をお願いいたします。
悪い歯並び
歯並びに問題がある場合は、早めに歯科医師に相談した方がよいでしょう。歯並びが悪い状態を放置することで、日々のブラッシングの質が落ちたり見た目にコンプレックスを感じたりして、心身に大きな影響が及ぶ恐れがあります。
歯並びが悪い原因を取り除くとともに、矯正治療で歯の位置を調整することで治療できます。悪い歯並びの種類をご紹介しますので、鏡で歯並びをチェックしてみてください。
受け口
下の顎が前方に出ている状態です。原因は、遺伝的要因、舌や唇の筋肉の癖などとされています。成長すると治すことが難しくなるため、子どもの頃に治療を開始することをおすすめします。また、受け口は食べ物をうまく噛めなくなったり発音に支障をきたしたりするため、できるだけ早く治療を始めた方がよいでしょう。
開咬
口を閉じたときに、上下の奥歯は噛み合っているのに、前歯にはすき間ができている状態です。長期的な指しゃぶりや口呼吸、歯を舌で押す癖などが原因とされています。奥歯に負担がかかることで脆くなったり、口に空気が入ることで口の中が乾燥したりします。口の中が乾燥すると虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなるため、早期に治療を始めることが大切です。
交叉咬合
上下の歯がうまく噛み合わない状態です。上下の顎の成長がアンバランスなことや、ほお杖や片側で噛む癖などが原因とされています。噛みづらいだけではなく、顔のゆがみや肩こり、頭痛などに繋がります。
叢生
歯が斜めに生えたり隣の歯に被さったりしたデコボコな歯並びのことです。顎が十分に成長していないことや、指しゃぶり、口の周りの筋肉の癖などが原因とされています。
歯をすみずみまで磨くことが難しいため、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。
すきっ歯
歯と歯のすき間が通常よりも大きく空いている状態です。歯の本数が少なくて歯と歯のすき間が大きく空いているケースと、片顎に力が入る姿勢を続けていることで歯と歯のすき間が広がったケースがあります。
歯のすき間に食べかすが詰まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、空気が歯と歯のすき間から抜けることで、発音に支障をきたす恐れもあります。
出っ歯
上の歯が前に出ている状態です。長期的な指しゃぶり、舌で前歯を押す癖などが原因とされています。すき間から口の中に空気が入ることで、ドライマウスになる恐れがあります。